[ comment from "MORRIGAN" ] 秋……豊穣だったり美味しそうだったり、別れだったり寂しさ、孤独、残り火だったり…… Feline Groove季節シリーズも無事第二弾を迎えられました。 第二弾で既に『無事』とか書いてて大丈夫なのかという感じもしますけれども、 秋は春に比べて作りやすいことは間違い在りませんでした。 今回も相変わらず、節操のないジャンル構成、楽曲構成に仕上がったものと思います。 どれも秋の、暮れなずむ夕景だったり、とあるジャズクラブだったり、相変わらずの ドライブコースだったり、久しぶりにBMSにする予定の曲まで入れることが出来ました。 (『だったり』ばっかりだったりしますね。) そういえば今回、自分の曲はいつものオーケストラ系の音がない気がします。 楽器としては使っていますけれども、そんなところも『秋』という季節のなせる技でしょうか。 個人的にはなんだかこう、ほの暗い夕方に大人しめの雨が降っていて、 それでいて静かに青くて……というイメージがまず最初に浮かびます。 最初に浮かぶなどと言いつつ、収録曲である[Blue Rain]を作ったのは最後なのですが。 #場合にもよりますが、言葉は音楽に蛇足であることが多いと思っています。 ……とはいえ、本当に場合によりますし、言いたいことがあることも少なくはありません。 ピアノ曲である[September with me]に秋の寂しさ、を込めたつもりです。 居なくなってしまった人があって、せめて暦の九月だけでも(人間じゃないですけど) 近くに居てくれ、と。 ……やっぱり言葉にするのはよろしくないですね…… Feline Grooveが、持っているフィルターを通して特定の季節を表現するとこうなる、 という小さな多くの点を、聞いて下さる皆様にこれからも発見して頂けましたら幸いです。
[ comment from "cranky" ] さて、秋です。 春に比べると秋というのは表現のしやすい季節であると個人的には思います。 上でMORRIGANが「言葉は音楽に蛇足である」と書いてあるにもかかわらず、 反抗して言葉で少し書いてみようと思います。 普段あまりこういうのは書かないので、たまには良いですね。 まずは2曲目に収録されている「MATADOR」。マタドール、つまり闘牛士です。 この曲に関してはもう「お約束」と言ったところでしょうか。お祭りです。 ハンドクラップ、ステップ、アコーディオンというラテンを思わせる音を乗せた 「Party 4U」を彷彿とさせるレイヴサウンドです。 次に4曲目「Jack O'Lantern」。ジャックランタンです。 秋といえばハロウィン。ハロウィンと言えばこのモンスターですね。かぼちゃのアレです。 この曲の制作の為にUSJのハロウィンパレードへ取材に行きました。 (ただ単に行きたかっただけでは?と突っ込まれると返す言葉もありません。) 前半は恐ろしくも楽しげなマーチなのですが、曲の後半部、 雰囲気が一転し真のパーティが開催されます。 続いて5曲目の「Gibbous Moon」。日本語で言うと「凸月(とつげつ)」。 半月でも満月でも無い「十三夜の月」とも呼ばれる、半月と満月の間ぐらいの月の事です。 満月に至らない月をふと見て、「そういえばお月見の季節か…」と行事を思い出す。 満月という完全美ではなく、十五夜を"意識"し出す秋独特の情緒を描いたものです。 少し冷たくなってきた夜風、静かに浮かぶ月、そんな空気を感じて頂ければと思います。 8曲目「1970」。1曲目に出てきたメインテーマのトランス版です。 どことなく昭和を感じさせるメロディと音と雰囲気。 トランスというジャンルには食傷気味な人も多いでしょうけど、 個人的に今でもトランスは結構好きなんです。 特にサイバートランス隆盛の頃のサウンドが。 そしてボーナストラックである「La fuite des jours - fin de l'automne -」。 長いタイトルですが過去に制作した「La fuite des jours」のリメイクです。 イメージは印象派の画家クロード・モネの連作である「積みわら」。 秋が終わり、冬へと向かう情景を「La fuite des jours」をモチーフに アレンジを行った曲と言えます。 今回のアルバム収録曲は、特に「雰囲気」を重視しています。 そのせいか、少し独特な曲なども生まれてしまいました。 雰囲気を楽しんで頂ければ、と思っています。 全体的に哀愁の感じられる曲が多くなってしまったのも秋ならではと思います。 季節シリーズとして残っているテーマである「夏」と「冬」。 どちらも季節イメージが明確であるが故に苦労しそうですが、頑張りたいと思います。